先日、高速道路を逆走したとして50代の男性が逮捕されたというニュースを目にしました。幸いにも事故には繋がりませんでしたが、一歩間違えば大事故に繋がりかねない、大変危険な行為です。
年齢を重ねると、体力や判断力、動体視力など、様々な機能が低下していきます。
また、50歳代からは、気が付かないうちに若年性のアルツハイマーや認知症などの症状を発症する人は少なくありません。
これは自然な流れであり、誰にでも起こりうることです。しかし、運転という行為は、ほんの一瞬の判断ミスが取り返しのつかない事故に繋がる可能性を孕んでいます。自分自身だけでなく、同乗者、そして周りの車や歩行者の安全を守るためにも、加齢による変化を冷静に受け止め、運転免許証との向き合い方を考える必要があるのではないでしょうか。
「まだ大丈夫」そう思っている方も多いかもしれません。しかし、実際には、年齢を重ねるごとに運転に不安を感じている方も少なくありません。
早期運転免許証返納のメリット
運転免許証を返納することで、様々な不安から解放され、より安全で快適な生活を送ることができます。具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。
1. 事故のリスク軽減、そして安心感
免許返納の一番のメリットは、やはり事故のリスクを大幅に減らせることです。運転をしなければ、事故を起こす心配も、事故に巻き込まれる心配もありません。自分自身はもちろん、家族や周りの人々を危険にさらすことなく、安心して毎日を過ごすことができます。
2. 経済的なメリット
車を維持するためには、ガソリン代、保険料、税金、車検費用など、多くの費用がかかります。免許返納によってこれらの出費を抑え、その分を旅行や趣味、健康維持など、自分自身の豊かな暮らしのために使うことができます。
3. 公共交通機関の利用促進
免許返納によって、今まで以上に公共交通機関を利用する機会が増えます。バスや電車を利用することで、運動不足の解消や、地域の人々との交流など、新たな発見や楽しみを見つけることができるかもしれません。
4. 行政や企業からのサポート
運転免許証を返納した方に対して、多くの自治体や企業が様々な支援制度を設けています。公共交通機関の運賃割引やタクシー券の支給、商業施設での割引サービスなど、お得で便利なサービスを積極的に活用しましょう。
5. 新しいライフスタイルの発見
これまで運転に費やしていた時間を、自分の好きなことや興味のあることに使うことができます。ボランティア活動や地域活動に参加したり、新しい趣味に挑戦したり、セカンドライフをより充実させましょう。
「まだ大丈夫」の先にあるもの
「自分はまだ大丈夫」「運転に自信がある」そう思っている方でも、年齢を重ねるごとに、視力や判断力の低下、反射神経の衰えなど、様々な変化が現れます。これらの変化は、自分ではなかなか気づきにくいものです。
しかし、万が一、事故を起こしてしまった場合は、取り返しがつきません。自分だけでなく、相手の命を奪ってしまう可能性もあるのです。
「まだ大丈夫」の先にあるかもしれないリスクをしっかりと認識し、自分自身、そして周りの人々の安全のために、運転免許証との向き合い方を真剣に考えてみましょう。
「車がないと生活できない」は本当?地方の場合の選択肢
確かに、公共交通機関が限られる地方では、車が生活の足として重要な役割を担っています。しかし、だからといって、車を運転し続けることが唯一の選択肢なのでしょうか?
免許返納を検討する際には、ご自身の運転能力や健康状態と向き合い、冷静に判断することが重要です。その上で、地域で提供されている様々なサービスを積極的に活用することで、車を手放した後の生活をイメージしてみましょう。
- 家族や地域の人の助けを借りる:
これまで以上に、家族や近隣住民との繋がりを大切に、送迎や買い物などを協力しあうのはいかがでしょうか。 - 街への引っ越しを検討しスマートライフを送る:
あえて公共交通機関が発達した街へ引っ越しすることも検討に値すると考えられます。徒歩圏内にすべて買い物や移動が完了するので、車を持つ必要がありませんし、その費用でサービスにお金を割り振ることができます。 - 買い物代行サービスを利用する:
近年、地域密着型のスーパーやサービスが増えています。電話やインターネットで注文すれば、自宅まで配達してくれるので、重い荷物を持つ必要もありません。 - タクシーを活用する:
必要な時にだけ利用するタクシーは、車を所有するよりも経済的な場合もあります。自治体によっては、高齢者のタクシー利用を助成する制度もありますので、調べてみましょう。 - カーシェアリングを利用する:
車を所有するのではなく、必要な時にだけ借りることができるカーシェアリングは、維持費を抑えつつ、車を活用できる便利なサービスです。
まとめ
運転免許証の返納は、決して恥ずべきことではありません。自分自身の変化を認め、安全で快適な生活を送るための賢明な選択と言えるでしょう。
私は、返納していませんが、自家用車の所有は辞めました。大阪市内という都会へ田舎から引っ越ししてきたことが挙げられます。
大阪市内でも、場所によっては住みやすい環境で地下鉄、環状線、私鉄などが徒歩圏内にあり、バスも走っています。水道代なども田舎より安くなった利点もあります。
車がどうしても必要な場合は、カーシェアリングを利用しますが、もうこのサービスも何年も利用していないので車を運転していないペーパードライバーとかしました。
自転車も所有してません。近くにあるシェアサイクルを利用して買い物にでかけます。車がなくても全く問題ない生活を送っていくには、このような田舎から都会へ引っ越すという事を考えるのが一番ベストです。
確かに、お墓参りなどは遠くなってしまいましたし、あのまま田舎にいれば、今の高いガソリン代にも文句を言っていたかもしれません。なので、今住んでいる土地への執着、なぜできないのかを一つづつ解決していくのに50代は、考える時期としてはとてもいい年齢です。
もし、少しでも運転に不安を感じているのであれば、早めに家族や周りの人に相談したり、地域の運転免許センターなどに問い合わせてみてください。免許返納後の生活やサポート体制など、様々な情報を提供してくれるはずです。