こんにちは。今回は、50歳以上の方に向けて、終のすみかについて考えてみたいと思います。
なぜ終のすみかを考える必要があるのか?
私たちは、いつまでも元気で健康でいたいと思っていますが、残念ながら、年齢とともに体力や認知能力は衰えていきます。
また、家族構成や住環境も変化していくでしょう。そのため、将来的に自分がどこでどのように暮らしたいかを事前に考えておくことは大切です。
終のすみかを考えることで、以下のメリットがあります。
- 自分の希望やニーズに合った住まいを選ぶことができる
- 家族や介護者とのコミュニケーションがスムーズになる
- 住み替えや移転の際の費用や手続きを計画的に行うことができる
- 心穏やかに老後を迎えることができる
高齢者向け住宅の種類と特徴
では、終のすみかとして選べる高齢者向け住宅はどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、主な種類と特徴を紹介します。
自宅
自宅で暮らす場合は、現在住んでいる家をそのまま使うか、バリアフリー改修やリフォームを行うか、新築や購入を検討するかなど、さまざまな選択肢があります。自宅で暮らすメリットは、以下の通りです。
- 住み慣れた環境で暮らせる
- 家賃や管理費などの固定費が少ない
- ペットや趣味など自由に楽しめる
- 家族や友人との交流がしやすい
一方、自宅で暮らすデメリットは、以下の通りです。
- 介護や医療サービスへのアクセスが悪い場合がある
- 家事や生活管理に負担がかかる場合がある
- 孤独感や不安感を感じる場合がある
- 火災や事故などのリスクが高い場合がある
老人ホーム
老人ホームとは、高齢者が共同生活をする施設です。
老人ホームには、有料老人ホームと特別養護老人ホーム(特養)の2種類があります。
有料老人ホームは、自費で入居する施設で、サービスや設備によって料金や条件が異なります。
特養は、介護保険制度の対象となる施設で、要介護度3以上の方が入居できます。老人ホームで暮らすメリットは、以下の通りです。
- 24時間体制で介護や医療サービスを受けられる
- 食事や清掃などの生活サポートが充実している
- 同じ施設内で他の入居者と交流できる
- 安全性や快適性が高い
一方、老人ホームで暮らすデメリットは、以下の通りです。
- 入居費用や月額費用が高い場合がある
- 入居条件や待機期間が厳しい場合がある
- プライバシーや自由度が制限される場合がある
- 家族や友人との交流が減る場合がある
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅とは、自立した高齢者が個室で暮らしながら、必要に応じて介護や生活サポートを受けられる住宅です。
サービス付き高齢者向け住宅には、介護保険制度の対象となるサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)と、自費で利用する高齢者向け賃貸住宅(高賃住)の2種類があります。
サ高住は、要支援1以上の方が入居できます。サービス付き高齢者向け住宅で暮らすメリットは、以下の通りです。
- 自分のペースでプライベートな空間で暮らせる
- 必要な時に介護や生活サポートを受けられる
- 施設内や近隣にレクリエーションやコミュニティスペースがある場合がある
- 入居費用や月額費用が比較的安い場合がある
一方、サービス付き高齢者向け住宅で暮らすデメリットは、以下の通りです。
- 介護や医療サービスの質や量にばらつきがある場合がある
- 食事や清掃などの生活サポートが不十分な場合がある
- 同じ施設内で他の入居者と交流する機会が少ない場合がある
- 火災や事故などのリスクが高い場合がある
高齢者向け住宅の選び方
以上のように、終のすみかとして選べる高齢者向け住宅はさまざまです。では、自分に合った住まいを選ぶにはどうすればよいのでしょうか?
ここでは、以下の3つのポイントを参考にしてください。
1. 自分の希望やニーズを明確にする
まずは、自分がどこでどのように暮らしたいかを考えてみましょう。以下のような質問に答えてみると、自分の希望やニーズが明確になります。
- 今後どれくらい長くその住まいに暮らしたいか?
- どんな環境や立地に住みたいか?
- どんな設備やサービスを利用したいか?
- どんな人と交流したいか?
- どれくらいの費用を支払えるか?
2. 情報収集や見学を行う
次に、自分の希望やニーズに合った高齢者向け住宅の情報収集や見学を行いましょう。
インターネットや雑誌、新聞などで検索したり、自治体や社会福祉協議会などの相談窓口に問い合わせたりすると、さまざまな高齢者向け住宅の情報が得られます。
また、気になる施設があれば、実際に見学に行ってみると、雰囲気やサービスの内容などをより具体的に知ることができます。見学の際は、
以下のようなチェックポイントを参考にしてください。
- 入居費用や月額費用はどれくらいか?
- 入居条件や契約期間はどうか?
- 部屋の広さや間取りはどうか?
- 設備や備品は十分か?
- 介護や医療サービスはどのように提供されるか?
- 食事や清掃などの生活サポートはどのように行われるか?
- レクリエーションやコミュニティスペースはあるか?
- スタッフや入居者とのコミュニケーションはどうか?
- 安全性や快適性はどうか?
3. 家族や専門家と相談する
最後に、自分だけで決めずに、家族や専門家と相談しましょう。
家族と相談することで、自分の希望やニーズを伝えたり、家族の意見や感情を聞いたりすることができます。
また、専門家と相談することで、自分の状況や条件に合ったアドバイスや情報を得ることができます。
専門家としては、以下のような人たちがあります。
- ライフプランナー:経済的な面から高齢者向け住宅の選択肢を提案してくれる人
- ケアマネージャー:介護的な面から高齢者向け住宅の選択肢を提案してくれる人
- 不動産コンサルタント:物件的な面から高齢者向け住宅の選択肢を提案してくれる人
まとめ
今回は、終のすみかについて考えてみました。
終のすみかを考えることは、自分の老後をより良くするために重要です。
自分の希望やニーズに合った高齢者向け住宅を選ぶためには、情報収集や見学、家族や専門家との相談が必要です。
ぜひ、この記事を参考にして、自分にとって最適な終のすみかを見つけてください。