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50代で福岡移住を決めた理由|北海道と比べて見えた固定費の差

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大阪から福岡に移りました。家賃は月1万円ほど下がっています。

48歳で体調を崩して、50代で早期退職しました。働きに出なくなって最初に考えたのが、これから先の長い時間をどう身軽に暮らすかということでした。

それで思いついたのが、固定費を下げるための引っ越しです。住む場所を変えると、家賃も光熱費も交通費も一度に動きます。ひとつずつ節約するより効きます。

候補は海外から北海道まで広げて、最後に福岡に決めました。決めるまでに何を見ていたのかを書いておきます。

※最低賃金と光熱費の数字は、2026年9月に厚生労働省と総務省の資料で確認し直したものです。


海外をやめて国内に絞るまで

最初はマレーシアやタイ、アメリカも考えました。生活費の安い国に移れば、それだけで固定費は下がります。

ただ、長期で住むとなるとビザの条件が重くなります。そこに円安が重なると、現地で払う金額は同じでも、円に直したときの負担が読めません。

体調を崩したばかりで、医療の勝手が分からない場所に行くのも不安でした。今の自分には日本国内のほうが合っている、と考え直しました。

北海道を外した冬の光熱費

国内の候補で最初に惹かれたのは北海道でした。食べ物がおいしくて、家賃が驚くほど安いんです。

大阪で家賃6万円台の部屋を探すと、利便性を捨ててかなり郊外まで行かないと見つかりません。札幌なら同じ予算以下で、部屋が一つ多い住まいがすぐ出てくる印象でした。家賃だけを並べると、大阪より2万円近く安く見えます。

引っかかったのが冬の暖房費でした。

総務省の家計調査を見ると、2024年1月の電気代は北海道が15,967円、全国平均が12,376円となっていました。ひと月で3,591円の差です。夏は逆に北海道のほうが安くて、8月は全国平均を1,700円ほど下回っています。

これは電気だけの数字で、灯油代はここに入っていません。冬の数か月でその差が積み上がると、家賃で浮いた分がどこまで残るのか分からなくなりました。固定費を下げるために動くのに、これでは元の話が崩れます。

収入の側も調べました。2026年度の最低賃金は北海道が1,131円、大阪が1,231円と答申されています。入るお金が減って、出ていくお金が増える。老後の負担が先に重くなる形だと感じて、北海道はいったん置くことにしました。

福岡で見ていた3つの条件

そのあとにたどり着いたのが福岡です。都会だから選んだわけではなくて、自分の身体の状態とこれからの体力を考えたときに、暮らしの全部が手の届く範囲に収まるところが決め手になりました。

通院と買い物が地下鉄で終わる

福岡は空港が街の中にあって、地下鉄で博多まで数分です。

体調が落ちている日でも、長い距離を歩かずに通院と買い物を地下鉄の範囲で済ませられます。何かあれば新幹線か飛行機で大阪にすぐ戻れる。この距離感が、決めるときにいちばん効きました。

車を持たない前提で組める

車の維持費は、老後にずっと残る固定費です。福岡なら公共交通機関だけで、海や山と、天神や博多の便利さの両方に行けます。

歳を取ってからも住める街かどうかを考えたとき、徒歩圏で一通り揃うことは大きいと思いました。

家賃とアクセスの折り合い

大阪は家賃が上がり続けていて、今の利便性を保とうとすると出ていくお金も増えます。

福岡なら大阪より1万円ほど家賃を抑えて、それでいて中心部へのアクセスは落とさずに済みました。便利さを捨てずにコストだけ削る、という形にいちばん近い選択でした。

福岡の気になるところ

良いことばかりではありません。人気が上がっていて、中心部の物件探しは競争になります。住むエリアを間違えると坂道が多くて、結局車が要ることになります。

収入の面でも有利ではありません。2026年度の最低賃金は福岡県が1,114円で、外したはずの北海道の1,131円より低い数字でした。調べ直して知ったときは、正直ひるみました。

それでも福岡にしたのは、稼ぐ側ではなくて出ていく側と、自分の体力で決めたからです。北海道で冬に増える分は動かせませんが、車を持たない選択は自分で決められます。

移住先を決めるときに見ていたもの

やってみて分かったのは、家賃だけを並べても移住先は決まらないということでした。

光熱費と交通費、それに自分の体力で毎日どこまで動けるか。そこまで足して、はじめて同じ土俵で比べられます。北海道の家賃の安さは本物でしたが、冬の数字を足した時点で順番が入れ替わりました。

48歳で身体を壊して一度立ち止まった身としては、この引っ越しは節約というより、暮らしのサイズを測り直す作業でした。

よくある質問

50代で移住先を選ぶとき、家賃のほかに何を見ればいいですか?

光熱費と交通費です。私の場合はこの2つを足した時点で、家賃がいちばん安い候補が一番安くなくなりました。加えて、通院と買い物が徒歩か公共交通機関で済むかどうかも見ました。

北海道に移住すると、冬の光熱費はどのくらい変わりますか?

総務省の家計調査では、2024年1月の電気代が北海道15,967円、全国平均12,376円で、差は3,591円となっていました。灯油代は別にかかります。夏は逆に全国平均より安くなるので、年間で見るのがよさそうです。

福岡は車がなくても暮らせますか?

地下鉄沿線を選べば、買い物と通院はだいたい済みます。ただ、エリアによっては坂が多くて、車がないと不便な場所もあります。物件を決める前に、最寄り駅からの道を実際に歩いてみたほうがいいと思います。

運営者について

やすひろ

やすひろ

50代、夫婦ふたりで福岡に移住。暮らし・働き方・健康・お金のことを、実体験をもとに発信しています。

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