50代のうつ病と仕事
1. うつ病になっても会社を辞めない方がいい理由
うつ病になると「もう無理かもしれない」「仕事を辞めたい」と思ってしまうことがありますよね。
でも、焦って辞める前に、まずは落ち着いて考えてみましょう。
特に50代での転職はとても厳しく、次の仕事がすぐに見つかるとは限りません。
だからこそ、まずは会社を辞めずに 傷病手当を受けながら療養する のが安心できる選択になります。
仕事のストレスが原因だったとしても、すぐに辞めてしまうと経済的なリスクが大きくなります。
退職する前に、利用できる制度をしっかり活用することが大切です。
2. 50代で会社を辞めるリスク
転職が難しい
50代での再就職はかなり厳しい状況です。
企業は若い人を採用することが多く、特にメンタルの問題を抱えていると、採用が難しくなることもあります。
また、たとえ転職できたとしても、今よりも給料が下がったり、労働環境が厳しくなったりすることも考えられます。
退職金がもらえなくなる可能性
退職金は、会社に長く勤めているほど多くもらえます。
会社に籍を残せば、あと数年働くだけで退職金を受け取れる可能性があります。
しかし、すぐに辞めてしまうと、本来もらえるはずの退職金を手放すことになってしまいます。
また、休職をすれば、傷病手当や障害年金を受けながら療養することもできます。
経済的な不安を減らすためにも、退職を急がず、慎重に考えることが大切です。
社会保険や年金への影響
会社を辞めると、健康保険や厚生年金から、国民健康保険や国民年金へ切り替える必要があります。
厚生年金のほうが、将来受け取れる年金額が多くなるため、できるだけ長く会社に籍を置いておくほうが安心です。
3. 会社を辞めずに傷病手当を活用する
傷病手当とは?
傷病手当とは、病気やケガで仕事ができなくなったときに、給与の 約2/3を最長1年6ヶ月間 受け取れる制度です。
うつ病でも適用されるため、会社を辞めずに休職しながら治療に専念することができます。
会社を辞めてしまうと、この傷病手当をもらうことができなくなるため、まずは傷病手当を活用して、生活の安定を確保することが大切です。
休職の流れ
休職をするときは、会社の決まりに従って手続きを進める必要があります。
基本的な流れは次のとおりです。
- 医師の診断書をもらい、休職を申請する
- 傷病手当を申請する(会社や健康保険組合に相談)
- 1年6ヶ月の間に治療に集中する
- 傷病手当が終わる前に、障害年金の申請を考える
- 傷病手当と障害年金のタイミングを調整し、収入の空白期間を作らないようにする
4. 会社が簡単に解雇できない理由
労働基準法による保護
日本の 労働基準法第19条 では、「病気やケガで休職している間は、会社が解雇してはいけない」と決められています。
つまり、 傷病手当を受けながら休職している間は、会社から解雇される心配はほとんどありません。
会社の就業規則を確認する
多くの会社には、一定期間は籍を残せる「休職制度」があります。
休職期間が終わった後も、すぐに解雇されるわけではなく、会社と相談することができます。
うつ病を理由に解雇するのは難しい
うつ病などの精神疾患を理由に会社が社員を解雇することは、「解雇権の濫用」とみなされることがあります。
会社が 正当な理由なしに「うつ病だから辞めてほしい」と言うことはできません。
もし、会社が不当な対応をしてきた場合は、労働基準監督署に相談することができます。
5. 会社にどう伝えるか
「辞めるつもりはない」と伝える
会社には、「すぐに復帰できるかわからないが、まずは治療に専念したい」と伝えるのがおすすめです。
焦って辞める必要はなく、会社もすぐに解雇することはできないので、まずは休職制度を利用してみましょう。
診断書を提出して休職手続きをする
休職をするときは、医師の診断書を会社に提出する必要があります。
産業医や上司と相談しながら、無理のない範囲で今後の働き方を考えていきましょう。
6. まとめ:焦らず治療を優先しよう
うつ病になったときに大切なのは、 焦らず治療に専念すること です。
50代での再就職は難しいため、まずは 傷病手当を活用しながら生活を安定させる ことを優先しましょう。
会社に籍を残しておけば、 退職金や厚生年金を維持することができます。
また、傷病手当が終わる前に 障害年金の申請を検討する ことで、収入の空白期間を防ぐことができます。
うつ病の回復には時間がかかりますが、適切な制度を利用しながら、無理のない働き方を見つけていきましょう。