重症SASと診断された私がCPAP治療を始めた話——検査数値・初日の現実・マスク問題まで正直に告白

健康
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2026年2月21日 / 54歳男性 / CPAP治療1日目


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はじめに——この記事を書いた理由

「CPAP治療、始めた方がいいのはわかってるんだけど……」

そう思いながらも踏み出せない人は少なくないと思う。機械を顔につけて寝るなんて、慣れるのだろうか。毎日続けられるのだろうか。そもそも本当に効果があるのだろうか。

私もそうだった。でも検査結果を見て、さすがに動かないと仕方なかった。

この記事では、SAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査で出た数値と、CPAP治療初日のリアルな体験——苦労した点も含めて——を、できるだけ正確に書き残しておきます。同じように迷っている人の参考になれば幸いです。


SAS検査の結果——数字で見る「重症」の意味

検査は近隣のクリニックで2026年2月5日〜6日の2夜にわたって行いました。自宅で専用機器を装着して寝るだけの簡易検査です。

REI(呼吸イベント指数)71.6回/時

これが最初に目に飛び込んできた数字です。

REIとは1時間あたりの呼吸停止・低下の回数を示す指標で、病院検査で用いるAHIに相当します。判定基準は以下の通り。

判定REI
正常5未満
軽症5〜15
中等症15〜30
重症30以上

私の数値は1回目が71.6、2回目が69.8。重症の基準である30の、2倍以上。つまり1時間に70回以上、平均25〜31秒間呼吸が止まり続けていたことになります。

最長無呼吸時間:173秒(約2分53秒)

これも衝撃だった。一晩のうちに、約3分間呼吸が止まっていた瞬間があったということ。

血中酸素飽和度(SpO2):最低69%

通常、健康な人のSpO2は96〜100%で推移する。90%を下回ると「要注意」とされるが、私の場合は69%まで低下していた。2回目の検査では53%という、さらに深刻な値も記録されていました。

記録時間中にSpO2が90%以下だった割合は、1回目で23.1%、2回目で38.6%。つまり眠っている時間の3〜4割近く、脳や臓器への酸素供給が不足していた計算になります。

「よく今まで元気だったな」と思う反面、「だから昼間眠かったのか」と妙に納得もしました。
考えてみるとエベレストなどの標高の高い山で3分間首を締められている状況と変わりないと考えると恐怖も感じました。


CPAP治療を決めた経緯

検査結果を見て、選択肢はほぼなく。重症SASに対する第一選択治療はCPAPであり、放置すれば高血圧・心疾患・脳卒中のリスクが有意に上昇することも知っていました。

「慣れるまで大変」という話は聞いていましたが、SpO2が53%まで下がる状態を放置する方がリスクが高いと判断しました。

機器は村田製作所のMurata CPAP MX、取次はチェスト株式会社経由でのレンタルです。マスクはF&P(フィッシャー&パイケル)のフルフェイスマスク、Vitera を支給されました。


とてもコンパクトになるので、旅行や移動時にとても重宝するなと思いました。機種は満足です。

CPAP初日——6時間8分装着した正直な感想

結果から先に言う:AHIは3.7に改善した

CPAP本体のディスプレイに表示された初日のデータはこうだった。

項目数値
治療時間6時間8分
AHI3.7回/時
リーク量15.5 L/min

検査時のREI約70が、初日からAHI 3.7まで激減した。正常範囲(5未満)に収まっている。CPAPの効果は疑いようがありません。

ただし、これが「快適に眠れた」を意味するかというと、そうではありません。

苦労した点①——鼻が痛い

ViteraはフルフェイスマスクでCPAPの中では比較的スタンダードな形状ですが、鼻梁にフレームが乗る構造上、長時間装着すると鼻の横が痛くなりました。

私は横向きで寝ることが多いため、枕に押されてさらに圧迫されます。途中で目が覚めた原因のひとつはこれだと思っています。

苦労した点②——排気が妻に当たる

CPAPマスクには排気口があります。Viteraは前面から排気される仕様で、横向きに寝ると隣で寝ている妻の方に風が向きます。「寒い」と言われてしまいました。

苦労した点③——ホースが引っかかる

鼻先からホースが出る構造のため、寝返りを打つたびにホースが腕に絡みつく。意識が向くと余計に気になり、入眠の妨げになりました。

結果として:実睡眠は4時間17分

Apple Watchで計測した実睡眠時間は4時間17分(覚醒・中途覚醒を除いた純粋な睡眠時間)。CPAP装着時間の6時間8分との差、約1時間50分が中途覚醒に相当します。

睡眠ステージのグラフを見ても、覚醒(赤)が複数回入り込んでおり、断片的な睡眠になっていることがわかります。
しかし、悪いことばかりではありません。

今までになかった深い眠りが現れました。これは驚くべきことなのです。私は、この何年もこの深い眠りというのがこれほど出たことがありません。


マスク選びは治療継続のカギになる

ここが、CPAPを始める前に知っておきたかったこと。

CPAP治療において、機器の設定よりもマスクの選択が「続けられるかどうか」を大きく左右すると感じました。

現在使っているViteraについての課題を整理すると、横向き寝・パートナーへの排気・ホースの取り回しという3点が重なっている。これらはいずれも「慣れ」の問題ではなく、マスクの構造的な特性に起因しています。

現時点で検討しているのは以下の1つ。

Philips DreamWear Full Face:ホースが頭頂部から出る独自設計で、横向き寝時も治療圧が維持される構造になっています。排気も上方向になるため、パートナーへの影響も軽減できる可能性が高いです。ただし現在Philipsの日本での流通状況が不透明なため、在庫確認が必要になります。

1週間は、いろいろ試したり慣れるために努力してみて、それでも駄目だったら担当者に相談してみようと思います。


CPAP治療を迷っている人へ

初日を終えて、正直に言えば「快適とは程遠かったです」。それでも、装着していた6時間のうちAHIが3.7だったという事実は変わりません。

治療前はSpO2が53%まで下がり、1時間に70回以上呼吸が止まっていました。その状態と比べれば、多少の不快感は許容できる範囲だと思っています。(マスクは要相談だけど)

慣れるまでに時間がかかること、マスク選びに試行錯誤が必要なことは覚悟しておいた方がいいかもしれません。ただ、「始める」判断自体を遅らせる理由にはならないとも感じています。

数値が出ているなら、始めた方がいい。そう思います。


この記事は治療記録として継続更新の予定です。


関連情報

  • CPAP機器:Murata CPAP MX(村田製作所)
  • マスク:F&P Vitera(フルフェイス)
  • 検査日:2026年2月5〜6日
  • 治療開始日:2026年2月21日

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